中塗りで手抜きをされる理由・見えなくなる部分にはトラブルが付き物

中塗りという工程は何となく想像がつくと思いますが、その重要性についてお考えになったことはあるでしょうか。
この記事を読むと、中塗りを省いてしまうリスク・その後にどんなトラブルが待ち受けているのか。詳しく把握する事が出来ます。
この記事にお越しになった方は、これから外壁塗装を検討されているか、現状で外壁塗装工事中なのかもしれません。
中塗りは気にしていなければ下塗りと同様、見えなくなってしまう工程です。
しかし、見えない箇所ほどトラブルの原因になってしまう事もあります。

おさらいですが、外壁塗装、屋根塗装の基本工程は

  1. 高圧洗浄
  2. 補修
  3. 下塗り
  4. 中塗り
  5. 上塗り

となっています。
本日は工程リストの4番目の「中塗り」について詳しく解説していきます。

なぜ中塗りを塗るのか

中塗りは何のために塗っているのか。外壁塗装が計3回塗りという事はこの情報過多の世の中ではとても有名なことですが、「理由は分からないけど、3回塗った方が建物にいいんじゃないの?」
くらいに思っている方もいると思います。
もちろん3工程それぞれ重要な役割があり、どの工程も絶対に省くことは出来ません。
下塗りで下地を整えた後に中塗りを塗るわけですが、この工程でしっかりと下塗りに含ませることで上塗りとの密着力、ムラ防止、剥がれや捲れの原因を抑えてくれるのです。

中塗りは隠れてしまう為、いい加減に施工されることがある


上塗りを塗ってしまえば素人には中身が分からない。これも半分事実で、プロの目から見ると一発で分かる手抜き作業もお客様には分からなかったりします。
手抜き作業に関しては数年後には確実にトラブルになっていますが、その場では気付かないという面にとても憤りを感じます。

⚠中塗りから手抜き工事を見抜こう

中塗りの時点で手抜き工事をされているのか確認する事が出来ます。

  1. 中塗りを端まで塗り込んでいない
    手抜き工事に共通する点が、サッシ廻り(窓のまわり)まで中塗りが塗装されておらず、その手前で止めている状態です。
    塗装のプロの目線からご説明させていただくと「端まで塗り込むのは面倒」と感じる業者が多いです。
    しかし端まで塗り込まないとその部分の膜厚が薄くなってしまい、早い段階でのトラブルに発展します。これは下塗り・中塗り・上塗りすべての工程で当てはまります。
  2. 塗り残しや塗りムラがある
    中塗りの時点で塗り残しがあると、その部分は下塗りむき出しの状態になっています。後にその部分だけ剥がれてしまうなどのトラブルに発生してしまいます。
    中塗りがしっかりと塗装されているか確認できるコツを後半でご説明させていただきます。
  3. 中塗り塗料を必要以上に薄めて使用している
    適正価格より安い価格で契約している場合は少し注意が必要かもしれません。
    予算の無い中少しでも利益を確保しようと、塗料缶数を減らしてしまったり必要以上に塗料を薄めてしまう業者も多いからです。
    外壁や屋根塗料は封を開けてそのまま塗ることはあまりないので基本的にシンナーや清水などで希釈して塗りやすい状態まで薄めます。
    しかし通常、塗料メーカーから規定の希釈率というものが決められていますので、その規定を超えてしまうと本来の塗料の効力を落としてしまうのです。
    しっかりと契約前に業者の選定をすることが大切です。

中塗り工程を省くと具体的にどんなことが起きるの?

中塗りは下塗りから上塗りへ高耐久な塗膜を作るうえで、言ってしまえば橋渡しのような重要な役割を担っています。
下塗りで強靭な下地を形成し中塗りをたっぷりと塗ることで上塗りの仕上がり、耐久性を最大限まで引き上げることが出来ます。
しかし上記のような「手抜き作業」をしてしまうと本来の耐久性を下げてしまう結果になってしまいます。

塗膜の剥がれめくれが起きる

中塗り作業を怠ってしまうと塗膜が剥がれてしまったりなどの深刻なトラブルに発生する恐れがあります。中塗りが塗られていない部分は塗料の膜も薄い為、天災や紫外線からのダメージを受けやすくなってしまいます。
結果その部分だけが塗料の効力を失ってしまう可能性があります。

ひび割れの原因になる

外壁のひび割れ
ひび割れ

外壁はや屋根は太陽エネルギーなどからくる赤外線の熱を一年中受け続けている為、少しずつ変形してしまったり曲がってしまう事があります。しっかりと3工程施工し、厚みを付けておくことで熱やダメージを緩和する事が出来るのですが、中塗りを怠ってしまうとサイディングやカラーベストの曲がりに耐えれず最終的には表面にクラック(ひび割れ)が発生してしまう事があります。

早い段階で色あせてしまう

「塗膜の捲れ」「ひび割れ」と説明してきましたが、その2つよりも先に発生する恐れのあるものが色あせです。
中塗りを省いて計2回塗り仕上げなどにしてしまうと2~3年で一気に色あせてしまい「チョーキング現象」を起こしてしまう恐れがあります。色あせやチョーキング現象は必ず発生してしまうものですが、早い段階で出てきてしまうと、ほかの箇所の劣化も同時に進行する恐れがあります。

気付かぬうちに手抜き工事が行われている?

どこの塗装業者もいい会社だと信じたいのは同じですが、そうではないのが事実です。
中塗りは見えない部分だからこそ本当は信頼して任せたいものですね。

共働きのご夫婦や一人暮らしの方で日中はお仕事へ出られており、帰宅する頃には業者がいない。
私たちも、そのようなお忙しいお客様のお家を塗装する事があります。
しかし普段お会いできないからこそ、毎日の報告や進歩状況の報告などを丁寧に伝えてくれる業者を選定する事が大事になってきます。

↓↓手抜き見抜き方などを解説しています。是非ご覧ください。

まとめ

長くお付き合いいただきありがとうございます。
中塗りの重要性についてご理解いただけましたでしょうか。

本日の要点をまとめると・・

  • 中塗りは最終的に見えなくなる工程だが、とても重要
  • 中塗りを怠るとひび割れや色あせなどの原因になる
  • 業者との日々のコミュニケーションはとても大事
  • 施工写真の提出や業者と一緒に施工範囲の確認


それでは皆様の外壁塗装の成功を願って、この辺りで失礼いたします。
外壁塗装についてお困りの事がございましたら「キヨク塗装店」へお気軽にご連絡ください。

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代表
犬飼 清

愛知県半田市を中心に知多半島から名古屋市で50年。皆様に支えられ私達がいます。
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