屋根にコケが生えた時の対処法は?放置すると危険な理由と長持ちの秘訣

お家の玄関や屋根からは中々見ることのできない屋根。
少し離れて見てみると、
「あれ?何か黄色い様な緑色の様な汚れが屋根に・・」

そうです。その緑色の正体は「コケ」です。道路から見える自宅の屋根がコケだらけだと、少し気持ちも落ちてしまうかもしれませんが、初期段階であれば焦る必要はありません。

今回の記事では、自宅の屋根にコケが生えてしまう理由とその危険性・対処法や長持ちの秘訣をご紹介!

屋根にコケが生える理由

湿気が多い場所

コケは湿気を帯びた場所を好むため、日陰の時間が多い土や直射日光の当たる時間が少ない北面の屋根や外壁によく生えます。
また、お隣のお家との間隔が狭い場合なども日が当たらない為、コケが良く発生する事があります。
このようにコケは湿気さえあれば発生してしまい、決して珍しい事ではありません。

頑固なコケと簡単に落ちるコケ

屋根のコケには頑固なコケと簡単に落ちるコケがあります。
手でこすると簡単に落ちるコケはまだ根を深く張っておらず生え始めて間もないコケです。
しかし、手でこすってもしっかり残っているコケは、屋根の内部に深く根を張っている可能性が高くホースやたわしを使用しても綺麗には落ちない場合が多いです。

深く根を張っているコケの場合は高圧洗浄を当てても表面上のコケを落とすことは出来ますが、中まで洗浄する事は難しいです。
その場合は薬品を使用したバイオ洗浄などで対応する事で効果が期待できます。

カラーベスト(スレート屋根)はコケに弱い

自宅の屋根材にカラーベストを使用している方は多いのではないでしょうか。
軽量かつコストも低く、その割に頑丈な優れた屋根材となっております。
ひと昔前は陶器瓦などをよく使用しており、厚く頑丈な為、コケは内部まで届かず表面にとどまっている程度でした。

しかしカラーベストは主原料の約70%がセメントで出来ている為、湿気や雨に弱いというデメリットを抱えており、コケが深く根を張ってしまう事があります。
分かりやすく説明すると、陶器瓦はきめの細かい専用の土を型取って焼いている為、湿気やコケに強く瓦の内部までコケが侵入しにくくなっています。
それに比べカラーベストは内部まで湿気を帯びてしまう為コケの発生率を高めてしまうという事です。

コケが屋根の劣化に繋がる

コケが屋根に生えてしまう理由は理解して頂けたと思いますが、特にカラーベストに関してはコケの発生により屋根自体の劣化に繋がることも珍しくありません。
先ほどもご説明したように、内部までコケが侵入するとどんなことが起きるのでしょうか?

表層のコケは日差しを浴びている時間もある為、乾燥している時間帯もあります。
その為初期段階では上にコケが生えている程度に過ぎない為、内部への劣化や被害はまだありません。
しかし、時が経つにつれて少しずつ内部にまでコケの根が侵入していき、気が付けばいつの間にか屋根材の内部まで常に湿気を帯びてしまっているという状態になってしまいます。

上記の画像のように板金部分が丸ごと剥がれ落ちています。
コケなどの湿気から板金の下地を腐らせてしまい、台風によってめくれ上がった状態です。

カラーベストは半分以上の原料がセメントで出来ている為、コケの水分や湿気にとても弱いという性質があり、軽量で頑丈だったカラーベストはまるでクッキーのように弱くなってしまい、屋根を歩いただけでひび割れてしまったり、自然に割れてしまうなどのトラブルに繋がります。

屋根のコケを落とす方法

先ほど「高圧洗浄」という言葉が出てきましたが、外壁のコケであれば柔らかいブラシなどで届く範囲を取ることが出来ます。


コケが生えてしまう事は、北面や湿気の多い部分では仕方がないので、早期発見を心がけ定期的に掃除する事で、内部に根を張ってしまうスピードを緩めることが出来ます。

しかし、ご自身でコケの生えている屋根に上ることは非常に危険を伴います。
コケ自体常に湿気を帯びている為、とても滑りやすくプロの職人が上ったとしても危険です。
その為、屋根のコケを取り除く場合は高圧洗浄機を使用し、洗浄部分から歩くなどのコツが必要になってきますので、必ずプロにお任せしましょう。

表面のコケであれば高圧洗浄でほとんど取り除くことが可能です。プロの判断で内部にまで根を張っている可能性がある場合は薬品を使用した「バイオ洗浄」を検討しましょう。
バイオ洗浄はコケや藻の菌などを取り除き、再発防止効果が期待できます。

長持ちの秘訣は屋根塗装にあり!

ブラシや高圧洗浄で綺麗にコケが落ちたとしても安心はできません。何故なら一度コケが生えてしまった為、癖付いている事も考えられます。
表面の塗料が剥げてしまっていたり、ひび割れなどがそのままになっていると前回同様、同じ場所から内部にコケが生えてしまう可能性があります。

そのような場合は屋根塗装を検討しましょう。
屋根塗装は内部へのコケの侵入を防ぐには絶大な効果を発生するでしょう。
バサバサになってしまい、雨水などを吸収してしまう屋根に屋根塗装を施すことによって内側から強靭な屋根を作ってくれます。

屋根塗装の費用の目安

屋根塗装の塗料の種類や価格の目安、特徴などを表でご説明いたします。
表以外の塗料も数多く存在しますが、実際によく使用される塗料に絞りましたのでご参考になれば幸いです。
*屋根塗装は常に直射日光を浴びている時間が長い為、外壁塗装よりも耐久年数に劣ります。

塗料耐久年数価格(㎡)
シリコン塗料約5年~8年約2300円~
遮熱シリコン塗料約8年~10年約2800円~
フッ素塗料約10年~12年約3200円~
遮熱フッ素塗料約12年~15年約3500円~

コケの発生を抑える塗装工程とお勧め塗料

屋根塗装はコケの発生を遅らせたり、再発防止に効果的ですが、永久的にというわけではありません。
しかし定期的なメンテナンスをする事によって長期にわたり耐久生を維持してくれます。

屋根塗装工程

高圧洗浄

高圧洗浄施工中

表面にびっしりと生えたコケを「高圧洗浄」で綺麗に落とします。
高圧洗浄で落ち切らない頑固なコケは内部に根を張っている可能性がありますので「バイオ洗浄」を施す事が効果的です。

下塗り

屋根専用プライマーをたっぷりと塗布することによって、今までコケが侵入していた細かな隙間にプライマーが入り込み、内側から固めてくれます。
場合によっては下塗りを2回塗る必要があります。

中塗り→上塗り

屋根の内部まで下塗りを染み込ませ、次の工程は「中塗り上塗り」工程です。
仕上げ塗装を計2回塗装する事によって、長期にわたりコケが内部まで侵入することを防いでくれます。

コケの発生を抑えるお勧め屋根塗料

ファイン4Fベストのご紹介

日本ペイント:ファイン4Fベスト

日本ペイントから超耐久「ファイン4Fベスト」のご紹介です。
外壁にもファイン4Fセラミックという塗料がありますが、言わば屋根バージョンという事になります。
トップクラスの耐久性を誇り防藻・防カビへの対抗性も文句なしです。
日本ペイントの屋根塗料の中でも最上級の耐久性を誇り、約10年~15年の耐久性と言われております。
様々な企業が15年以上の耐久性という塗料を数多く開発しておりますが、その企業自体が設立15年にも満たなかったりという声をよく聞きます。

「絶対に屋根塗装を成功させたい!」
という方は、歴史自体も非常に長く実績も豊富な「ファイン4Fベスト」を検討してみてはいかがでしょうか。

最後に

正直経年劣化した屋根にコケが生えてしまう事は避けられません。
しかし、定期的にチェックしておくことで早めの対応が重要になってきます。
劣化が進み屋根塗装では対応が出来ない場合は、屋根の葺き替えという手段もあります。
しかし、屋根塗装よりもはるかに費用が高くなってしまいますので、費用を抑えながらメンテナンスする事に越したことはありません。

何か気になることなどありましたら、LINEやお問い合わせからお気軽にご連絡ください。

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代表
犬飼 清

愛知県半田市を中心に知多半島から名古屋市で50年。皆様に支えられ私達がいます。
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