外壁塗装の見積を徹底解説！【悪徳業者に騙されないために】

外壁塗装を検討するタイミングで必ず必要になってくるのが【見積書】です。
見積書には工事詳細や単価など詳しい詳細が記載されています。

正しい見積とは何なのか？あやふやになったまま契約を迫られていないか。
今回は正しい見積の見方。
そして正しい見積と判断できるチェックポイントを徹底解説します。

悪徳業者の手口とは？

インターネットでよく見かける「悪徳業者」の情報。本当に存在する手口も多いです。
こんな話は聞いたことはないでしょうか。

上記のような業者の悩みをネットなどで見かけた事もあるかもしれません。
もしかすると、契約をしてしまった方もいるかもしれません

勿論、上記に当てはまるすべての業者が「悪徳業者」ではありませんが、多く当てはまっているのも事実です。
今回の記事ではその中でも重要な、見積明細について詳しく説明いたします。

見積の詳細には「一式」ではなく単価で計算されているか

施工内容	数量	単位	単価	金額
高圧洗浄	１	式	50,000	50,000円
仮設足場	１	式	250,000	250,000円
外壁塗装	１	式	500,000	500,000円

上記のように全て「１式」で計算されてはいませんか？
通常のお見積もりは全て㎡・ｍ単価・箇所で計算されます。

一式単価での見積をする場合は「ｍ単価や㎡単価・箇所」で計算できない複雑な場合のみです。

例えば、外壁に全体的にクラック(ひび割れ)が確認される場合には、全て数えるのは困難なので㎡単価、もしくは一式単価で記載します。

外壁や足場などの数量はスケール(メジャー)などを用いて正しく計算できます。
悪徳業者へ共通する部分は”正しい見積り”を提出することではなく”早く契約させる”ことなので見積内容は二の次という場合があります。

正しい見積書の見分け方は？

それでは正しい見積を見分けるために表を使って分かりやすくご説明いたします。

外壁の面積
外壁に関しては、まずは全体の面積を計算します。
全体の面積が出たら、そこから「サッシ」などの塗装しない部分の面積を計算して全体の面積から引きます。

【家の面積】ー【塗装しない箇所の面積】＝塗装面積

となります。

また、高圧洗浄に関してはサッシも洗浄するのでサッシを含んだ面積となります。
⇩表にしましたがこのような形で表記されていると理想です。

施工内容	数量	単位	単価	金額
仮設足場	220	㎡	800	176,000円
高圧洗浄	185	㎡	200	37,000円
下塗り	146	㎡	700	102,200円
中塗り	146	㎡	1,000	146,000円

このように足場の面積・高圧洗浄の面積・塗装面積は変わってくるので「１式単価」では中身を知ることができません。
その場合は再度細かい見積を作成してもらいましょう。

見積項目を知っておこう！

見積の内訳が分かるよう、塗装箇所はすべて記載されているのか、どんな補修内容なのか理解できるようご説明していきます。

外壁塗装の工程

仮設足場
家を塗装する際に昇降足場として使用します。
また塗料が足場の外へ飛散しないよう飛散防止ネットも取り付けます

高圧洗浄(外壁＋屋根)
外壁や屋根には十数年の時を重ねた汚れやホコリが付着しています。
除去して塗料のノリを良くします。

補修作業
コーキングの劣化やクラックなどを補修せずに塗装してしまうと雨漏りの原因になります。
補修作業は必須項目です。

養生
塗料が床や窓に飛散しないようにビニールやテープで隠す作業です。
仕上がりをよくするための工程です。

下塗り(外壁＋屋根)
下塗りで耐久性が決まるといっても過言ではありません。
密着性のアップや下地の調整など重要な役割を果たしています。

中塗り→上塗り(外壁＋屋根)
仕上げとなる工程です。
下塗りまでの工程を完璧にこなしてこそ長持ち住宅が出来上がります。

付帯部塗装
雨樋や破風板など建物に付随している箇所を塗装していきます。

足場の解体
最後に手直しをして足場を解体し完了です。

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外壁塗装の基本単価

重要な工程別の基本単価をお伝えします。
業者により価格は違いますが、基本単価から大きく外れている場合はご注意ください。

外壁診断書に基づいた見積になっているか

多くの塗装屋さんの場合は見積の際に外壁診断書を作成してくれると思います。

この外壁診断書とは、外壁の状態・屋根の状態・ひび割れや雨漏りはないか？築年数などの情報をもとにお家を細かく診断してファイルにまとめたものです。
お客様に今のお家の状況を知ってもらう事や、最大限長持ちするような外壁塗装プランが記載してあるでしょう。

そして一番注目して頂きたい点は、この診断書と見積内容がしっかり合っているかという部分です。
診断書をとにかく提出する事が目的になっている業者の方もいるかもしれません。

業者の見積診断時に用意しておくと良いもの

お見積もりの問い合わせをした段階で訪問日時を決める場合が多いですが、見積の計測や外壁診断時に用意しておくと正確なそしてより質の高い提案をしてもらえる確率がぐっと上がります。

立面図を用意しておく

当日訪問した際に見積計測が始まりますが、お家の平面図もしくは立面図があるとより細かく正確に計測することができます。
メジャーなどを使って計測することもよくありますが、合い見積もり時に業者によって面積数の違いが必ず発生してしまいますので立面図がある場合はコピーを取り業者に渡すと良いでしょう。

しかし築数十年経過していたり親族から受け継いだお家の場合は立面図などが残っていないケースもあります。
その場合はメジャーなどを使用して計測できますのでご安心ください。

前回の外壁塗装の施工内容を伝える

以前外壁塗装をされている方は、その時に使用した塗料や補修個所など覚えている範囲で業者に伝えましょう。
実際に工事に取り掛かってから前回の塗装部分の不具合などが見られるケースもあります。
多くの場合は最初の見積や診断の際にチェックできますが、お客様にしかわからない部分も少なからずあるかもしれません。

以前の外壁塗装時のお見積もりなどが残っていればお客様が確認することもできますが、残っていない場合は記憶の範囲で全てお伝えしましょう。

業者選びの重要性

ここまで見積詳細や悪徳業者の特徴などお伝えしてきましたが、「外壁診断の書面発行」「外壁診断に基づい見積を発行してくれる業者」は工事も手抜きなくしっかりと施工してくれる確率が高いと思うので、一つの業者選びの指標としてください。

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